喜び
大好きで尊敬してやまない作家さんの一人、万城目学さんが直木賞を受賞されました。
万城目さんの作品はデビュー作『鴨川ホルモー』から読んでおり、笑えるのに、手に汗握るアクション、登場人物たちが成長していく様子に何度心うたれたことでしょう。エッセイ本の面白さを知ったのも万城目さんのエッセイ本がきっかけでした。ここで書くとかなり長くなるので割愛。
直木賞にエントリーされてると知った時からそわそわ。当日は偶然にも休みで、何回も発表はまだかとネットやら配信を張っていて。結果を見た時嬉しくて震えました。桜庭一樹さん(大好きで尊敬してやまない作家さんです)が受賞された時も嬉しくて嬉しくて、当時はmixiの日記に書きこんだなぁと懐かしんでました。
受賞のインタビューで盟友・森見登美彦さん(今回三人目の「大好きで尊敬してやまない作家の一人」)に「バトンを繋ぎます」って答えてて、それを森見さんが会場の後ろで見守ってらしたと。
もうね……絶叫しました。しかも、森見さんをはじめ、仲良しのメンバー(綿矢りささん、上田誠さん)たちが受賞の電話来た時も一緒にいたお写真がXにも投稿されてて、その前には脱出ゲームなどをしてぐったりするほど遊んでたエピソード(インタビュー時に答えてらっしゃいます)はこの先永久に語り継いでいかないといけない……。なんと心温かな……。
『八月の御所グラウンド』は読んでおり、その上ご縁があり、万城目さんにお話しする機会に参加出来、本にサインもしていただき、わたしにとってもある意味特別な作品でした。
京都を舞台にスポーツと歴史と青春が絡む小説二篇収録されています。どちらもこの国でかつて命を懸けて生きた人々と、今を生きる登場人物たちのこれからに光が射していく様子が描かれていて、読後の柔らかで爽やかな空気がとても好きです。
「超絶方向音痴」の女子高生、突然面倒ごとに巻き込まれる大学生、パワフルな中国女子留学生など、万城目作品では欠かせないどこかコミカルな一面を持つ登場人物たちが活躍します。なので、直木賞というやや堅苦しさのある賞を受賞されてますが、かなり読みやすいと思います。
今、在庫切れ書店も多いと思うんですけど、もちろん即重版決まってて、言うてるまに在庫復活するので、変なサイトで値段釣り上げてるようなモンは買うな!あとそれでまた売り切れても、しばらくは重版と再入荷繰り返すし、少し経てば潤沢に棚に並んでると思うので。どうしてもすぐ読みたいなら電子でもありますしね。本で買ってもらえたら本屋は喜びますけども。
本当に本当に万城目学さん、直木賞受賞おめでとうございます。
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