東京
約1か月ぶりの更新。
12月、本当に忙しい。
というか、前も書いた通り、今年の春ごろに入った大学生のスタッフ2人いるんですけど、そのこたちがほぼ1ヶ月丸々休むという信じられない暴挙に出てまして……。夏場、お盆の時期も2人してほぼ1ヶ月休むということはあったんですけど、「さすがにクリスマスと年末年始は……」とみんな願ってた。
しかし、現実は残された2人(たまに3人)でまわすことになり、今月はずっと働いております。毎年大みそかは休みいただいて、親戚周りに渡すものや生活用品などの買い忘れないかとか最終チェックしてたんですけど、今年は最後の最後まで仕事たっぷりです。
その上、12月上旬から数週間風邪をひき、周りのスタッフも同時期にみんなひいていて、かわりばんこに鼻をかみにレジを抜けざるを得ないという地獄。
疲れすぎて帰宅すれば頭が考えることをやめるので、結局小説もこのブログも止まってしまったな。小説は上げたかった……。けど、まだ打ち込んでもないよ……。ルーズリーフ下書きのまま……。
なんかそんなみじめな気持ちになる時、めちゃくちゃ東京に行きたいと思ってしまうのです。
それを人に話すと「東京なんか人ばかりで、今いる場所よりも疲れるじゃない」と言われます。それはそうなんやけど。
昔からの憧れなんですよね、東京で生きること。だからこそ、疲れた時に温泉に入りたいとかいう気持ちより、いっそのこと東京に住みたい。
東京の神田~神保町付近、もしくは中野に住んで、本屋で働き、本を買い、本を読み、本に囲まれる生活。
家賃の問題とか現実に目を向けると、低収入で学のないわたしみたいなのが住める土地ではないのです。それに結婚した今、それは叶わぬ夢です。
それでもわたしは東京に憧れたまま生きています。
なぜ東京に住みたいと思うようになったのか。それは『R.O.D』という作品を観たのがきっかけでした。
『R.O.D』というのは、元々は集英社スーパーダッシュ文庫という、今はもうないラノベレーベルから出ている小説です。(まだ完結しておらず続刊しており、たまに新刊がでる)わたしが触れたのは、それのOVA版です。
わたしは読書を、本格的に好きで読み始めたのが中学一年生のころ。電撃文庫の『キノの旅』に出会い、衝撃を受け、電撃文庫で面白そうな作品をしらみつぶしに読み始めました。同時に自分でも小説を書くようになりました。
「読書が楽しくてたまらない」
そんな気持ちが身体の中に生まれ、ラノベとはいえ小説を読んでこなかった時間を急いで埋めようとしていました。
ある日、アニマックスというケーブルテレビのアニメ専門チャンネルを観ていた時、OVA『R.O.D』のCMが流れました。放送日時をメモに控え、録画したことを未だに覚えています。(当時の放送日時調べたら2003年でした……。20年前……ひっ)
『R.O.D』のOVA版のあらすじを簡単に書きますと、アメリカの議会図書館が、平賀源内やファーブルを名乗る「偉人」たちによって襲撃され、珍しい本が大量に盗まれる事件が起きる。その「偉人」たちを追うべく、大英図書館特殊工作部が動き出す。
その工作員の一人で、紙を自在に変化させる能力を持つ通称「ザ・ペーパー」、読子・リードマンが主人公の全3話(円盤は全3巻)で構成された、小説にはないOVAオリジナルの内容。
とにかく1話目観てほしい。議会図書館襲撃のシーン(冒頭から動く動く。あまりOVAに触れてこなかったわたしは当時その美しさに感動した)が流れ、そのままオープニング。このオープニング映像、テーマ曲もめちゃくちゃかっこいいのでぜひ観てほしい……。
オープニングのあと、映るのは大量の本にまみれた部屋。部屋というより倉庫。
原作小説での重要人物、高校生小説家「菫川ねねね」からのメモが映ったり。
起き上がる読子さん。キャリーケースを持って飛び出す。
ビブリオマニアの読子さんは神保町の雑居ビル住んでいるんです。なので、すぐに本屋や古書店に行けるわけです。
大量の本を買い込み、キャリーケースに詰め込む。読子さんがとにかくかわいい。ここで流れる軽やかで明るい音楽まで普段の読子さんっぽさがあって最高なんですよ。
このシーンを見た時に、「いいなぁ!」「こんなに本に囲まれて、家出てすぐに本屋さんがあるなんてステキだ」と田舎に住んでる中学生女子は思ったわけです。
神保町シーンは第1話だけですが、このあとの展開もめちゃくちゃ面白いんで機会があればぜひご覧ください。あと、読子さんのお声がとてつもなくかわいい(女優の三浦理恵子さん。元々アイドルグループCoCoに所属されていて、『らんま1/2』エンディング曲『EQUALロマンス』でひと際かわいい歌声の方というとピンとくる方がいるかも?)のに、カッコよくてたまらないんですよ……。最初に対峙する敵に「本を返してください」って何度も言うシーンで心つかまれました。読子さんは永遠の憧れの女性、大好きです……。
観終わったあと、一回の視聴で『R.O.D』が好きになり、詳しく調べてた時、神保町という場所が本当にあることを知りました。なおさら「わたしも読子さんと同じところに住みたい」と、その日からずっと憧れてきました。
大学生の頃、初めて神保町に降り立った際の感動たるや……!「ここ、読子さんが入ったお店のモデルだ!」とか、「読子さんが敵と戦ってた場所だ!」とか。いちいち興奮しました。
その後一度だけ神保町のホテルにも宿泊し、ずっと歩き回ったのもいい思い出。
未だに東京にライブなどのイベント遠征で向かう際は、神保町に行けるように予定組んだりします。お気に入りのお店も出来ました。
ほんと何度行っても飽きないんですよね。だからこそ住みたい、住みたかった。
でも、住むためにはお金も職業もちゃんとしてないと東京なんかには住めないと、なかなか気づけなかったのは、わたしのアホさがにじみ出てると思います。ちゃんと勉強して、ちゃんと就活すべきだった。
とは思うものの、数学と理科が致命的に理解出来ず、興味のない仕事は長続きしない、人と話すのが基本的に無理という根幹の問題を抱えてる時点で今の人生しかなかったかもなぁ。
ちなみにこれ出勤前に書いてます。これを書き終わり更新したら現実に戻ります。
ああ、東京行きたい……。
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