デニム

みなさん、デニム身に着けてますか~?

春・秋など、気温の上下が激しい時、調整するのに羽織ったり、丈夫だから仕事や作業する際にジーパンを履く人も多いと思います。

訊いておいてなんですが、わたしは、ここ数年近所に行く時しか履きません。

昔からウエストは細いのに下半身が太いということにかなり悩まされております。

大学生の頃いたバイト先はズボン着用が義務付けられていた関係で、よく黒(または濃紺)のデニムを履いていました。試着するんですけど、ウエストサイズで選ぶと太もも、ひどいときはふくらはぎから入らず、太ももやお尻のサイズで選ぶと、ウエストがガバガバという……。まあ、後者を選ばざるを得ないので、仕方なくベルトで縛り上げてました。それでも中の肌着やらが飛び出してきて、本当に不快で嫌だったな……。

今は服装がそこそこ自由なこともあり、基本的にスカートしか履きません。病院とかスーパー行く時……自転車に乗る時にはズボン、デニムを履くという感じになりました。


そんなわたしですが、デニムにハマった時期がありまして……。

小学五年生の頃、世の中に突然デニムブームがやってきました。

わたしがはじめてデニムというものの存在を知ったのもこの時なんですけど、やたらめったらデニム素材だった時期ありませんでした!?

たぶんハイビスカスやスマイルマークが流行した時期と被ると思うんですけど……ギャルきっかけなのかな……?

ゴールデンタイムにテレビ観てたら、頻繁にEDWINとかのジーパンのCMが流れてたり。

あ、でもまだユニクロはデニムをおし出してなくて、ちょうど多色フリースを売りにしてたような記憶。そんな時代。


小学生の頃、ファンシーショップ(雑貨屋)に行くのが恒例でした。というか、田舎の小学生にとって、隣駅前にある、おじいさんが一人で経営する小さなファンシーショップだけが娯楽の場だったので。

そこのお店にもデニム素材のグッズがたくさん並び、触ったことのない手触りの商品の数々にわたしはがっつり飛びつきました。

筆箱に始まり、缶バッジにカバン、果てにはシールの素材まで……。デニムの生地の写真がプリントされたシャーペンとかまで集めておりました。


その完成形、集大成だなと思った日があります。

忘れもしませぬ、あれは小学六年生のころ。

トミーズ雅さん、中澤裕子さん司会、歌あり、コントありの番組『大阪発元気ダッシュ!DOYAH』の記念すべき第一回目の番組収録に当選しました。

ダメもとで検索したらアーカイブページ出てきて笑いました。しかも!お試しで観れる映像……まさに!この回!二階席の下手奥の席に座ってました。

わたしはWEST SIDEというランディーズ、ロザン、キングコング、当時若手だった芸人三組によるアイドルユニットが好きで、特にロザンの菅ちゃん推しだったんですけど、……これはもう話し始めると長いので別の機会に。

プラス、この回のゲストが松浦亜弥さん!わたしが当時好きで好きでたまらなかったアイドル!CDは全部所持し、近い年齢のあややに憧れ、朝起きたらあややになっててほしいと願うほど熱烈に好きでした。

好きと好きが共演するし、会場は大阪。「これは応募せな!」となり、往復はがき(当時の公開録画等の応募方法は往復はがきがポピュラーでしたよね)をお母さんに買ってもらって出したところ、当選しまして。

最大4名まで入場できるということで、わたし・友達二人・わたしの母で参加しました。

その当時こんな番組収録に行くなんて機会など滅多にない。というか、ライブだって行けない。「とにかく気合を入れなあかん」と考えたわたしの当日のコーデは以下の通り。


お気に入りのスウェットの上からデニムジャケットを羽織り、

ジャケットと同じ色味のジーパン、

デニムのスニーカー、

くせ毛を抑えるためのデニムのキャスケット。

そしてリンゴのワッペンが付いているデニムのショルダーバッグ。


デニムまみれやないか!!!!


顔は真っ赤、思わず太字でサイズも大きくしてしまいました……。

そう、当時のわたしが考える最強のオシャレというのは「デニムを身に着けること」だったのです。

今考えてもそんなにデニムまみれのやつおらんて……。


その上、カバンにはロザンをはじめとするbaseよしもと芸人のロゴマーク缶バッジを持ってるだけ付けました。(昔、ロザンなどよしもと若手芸人は難波にあった「baseよしもと」という劇場に出ており、そこに所属する芸人さんの一部にはロゴマークがそれぞれ存在した)

今でいう「痛バ」状態。ある意味流行の先取りですよね。(?)


今でもこんなに新鮮に思い出せるのは、めちゃくちゃ気合が入っていたということなのですよ。記念に~とか言うてデジカメで写真とか撮らんでよかった。(当時まだケータイにもカメラ機能はない時代。デジカメはあったと思う)わたしの脳内で留めてるだけで……。まさか母や友達二人は服装まで覚えてないと思うが……番組観覧は覚えといて欲しいけど、服のことは忘れてくれよ……。


まあ、そういう思い出を未だにデニム履くたびに思い出すんですよね。もう人生の中で、あんなにデニム身に着けることはないでしょう。デニムは悪くないけど、身に着け過ぎには気をつけよう。オシャレには盛りすぎない、マイナスも必要だって、誰かオシャレな人が言ってました。


余談ですけど、この番組には当時人気絶頂だったw-inds.がレギュラー出演してました。つまり、その後交際・結婚するあややと共演してるんですよ。すごくないですか……? ちなみにまだ熱愛発覚はしてないときです。とんでもない瞬間をわたしたちは目撃してたんだなぁと思います。

あと、この時、あややは発売前というか発売発表さえされてなかった『100万回のキス』を披露。未発表新曲を聴けて震えました。そして、発売されたらちゃんとCDも購入。「あの時誰よりも早く聴いたんだなぁ~」とめちゃくちゃニヤニヤしてました。今だったらネットとかで「あやや新曲歌ったんだけど!」とかレポ上がっちゃってたと思いますが。(当時もファンサイトとかではそういう速報書きこむみたいな文化はあったのかな?)

ちなみに、さっきのサイトの映像観ていただくとわかる通り、この曲の衣装は全身真っ白なんですけど、わたしの勝負服が全身デニムから、全身真っ白ファーまみれになったことはここだけの秘密です。あまりにも極端……。イエティかよ……。ぜひ笑い飛ばしてください。

星降る夜明けのスワン

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